30系プリウス修理 2021.8.28 「悪いところだけ交換」はおススメしません。
担当の因幡です。
今回は特におススメしない、「悪いところだけ変える」リビルドのデメリットについて、お伝えできればと思います。

今回のお客様は春日市からお越しのT様。
なんでも、以前県内のほかのお店でリビルドバッテリーに交換してもらったが、1年もたなかったとのこと。
その後そのお店に行って、エラーコードだけ消してもらったが、当然、また再発して、当店にご連絡いただいたそうです。
診断結果は、ΔSOCが36%で、典型的なパターン。
もちろん当店がバランスを整えたリビルドバッテリーに丸ごと交換なので、いつも通り交換作業のみさせていただき、1時間かからないくらいで作業完了しました。


お客様は当店の修理時間の短さに驚かれていました。
前のところでは1日以上かかって代車を借りて帰ったのだとか。
当店では基本的に1日かかってしまうことはトラブルが起きない限りないので、そのお店のやり方を聞いてみて納得しました。
そのお店では、「悪いところを検出して、そこを良いものと交換する」というやり方だったようです。
つまり、当店の場合の流れは、
【診断→用意しているバッテリー丸ごと交換→テスト→お渡し】
というシンプルなものに対し、
そのお店の場合はおそらく、
【診断→車体からもともとのバッテリーを取り出し→分解→組みなおし→充電→車体に乗せ直し→テスト→お渡し】
という複雑かつ時間のかかる作業をしているため、短時間では作業完了できないのではないかなと思いました。
また、「悪いところを良いものに交換する」という方法では、最も大事なバランスを整えることができません。
画像の表は、そのお店に出してもらった診断表です。参考資料としていただきました。

当店の修理実績でたびたび出てくるΔSOCの値は、簡単に言えばバッテリーの劣化度を値化し、バランスがどのくらい崩れているのかを表しています。
ですからΔSOCこそが修理のキーポイントになるところなのですが、画像の通り、ΔSOCの値を見ていません。
ということは、単純に数値が悪いものを良いものと交換しただけで、バランスは整えていないということになります。
それが原因でエラーが出ていたのだと推測されますね。
しかもけっこう作業が雑!
バッテリーモジュールを固定するねじなんか、折れちゃってます。
もちろん、このバッテリーは再利用不可。せっかく数値が比較的良かったのに、もったいないですね。
中の方も、約1年前の修理にしては、金属部分の錆がひどかったり、ホコリがひどかったり。ファンも掃除した跡が見えませんでした。

後日、そのお店のHPを確認させていただいたところ、30系プリウスの場合、5万円かからない値段で「悪いところだけ」交換できるようになっているようです。
悪いところだけを変えるから、多数のバッテリーモジュールを用意する必要が無いのでコストダウンできているのでしょう。
ただし、それには裏があって、バランスも整えない・クリーニングもしないので、またエラーが出てしまう可能性が上がってしまうということですね。
つまり、
安いお店:悪いところだけ交換するので、作業時間が長い(日をまたぐ)+バランスが悪いのでエラーが出やすい+クリーニングなどされていないのでさらにエラーが出やすい。
当店:事前に良いものを集めてバランスを整えたものを当日に交換するだけなので、作業時間が早い(30プリウスは1時間)+配線類やファンのクリーニングも標準でついております。
安物買いの銭失いだけは、避けたいものですね。
#ハイブリッドバッテリーリペアセンター

